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コムローイ 満月の夜空へ

  • 執筆者の写真: Klaa
    Klaa
  • 2020年4月1日
  • 読了時間: 3分

更新日:2020年5月5日

 毎年、陰暦12月(現10月〜11月頃)の満月の夜、タイ国内各地で バナナの皮などで作られたクラトーン(灯籠)に蝋燭を立てて川に流す "ロイクラトーン" と呼ばれるお祭りが行われる。チェンマイではピン川にクラトーンを流すのに加えて、夜空にコムローイ(ランタン)を放つ習慣がある。本来は一年の収穫に感謝をして天の仏陀に願いと幸せを祈る伝統的な習慣のはずであったが、今では、外国人観光客が押し寄せる一大お祭りイベントと化してしまっているが…

コムローイ 満月の夜空へ
コムローイ 満月の夜空へ


 放たれるコムローイの数が圧倒的に多く世界的に有名なのは、とある新興宗教団体が主催している「イーペンランナー・インターナショナル」である。しかし、この年はその団体の脱税(だったはず)問題が発覚して開催が許可されない可能性が高かった。


 なにせ、このお祭り、満月の夜に開催されることが確実ではない。そのため、ほぼ1年前より開催の可能性が高い期日の見当をつけ飛行機もホテルも2期間分仮予約を入れてあった。11月4日の満月の日に的を絞り本予約。この時点で未だ開催は決まっていなかった。「インターナショナル」の開催はいたって不明のまま、「ドイサケット」&「メーリム」と2会場開催の知らせが入る。「ドイサケット」のチケットは早々に完売。チェンマイには行ったもののコムローイあげに参加できなければ元も子もなくなるので、「メーリム」のチケットを8月下旬に思い切って購入した。こちらも購入後直ぐに完売となった。残念なことに日本国内ではどのエージェントでも参加チケットのみの販売は行われておらず、高額なツアーとしての販売のみ。チケット購入は地元の観光代理店をとおしての購入となった。最終的には「インターナショナル」も開催の運びとなったのだが…


 満月の夜は11月4日 その前日にチェンマイに入り前夜祭を楽しんでからのメインイベントとなるはずだったのだが、「本祭は3日の満月の日」と発表された。3日の朝、バンコクに入り国内線に乗り換えてチェンマイに飛ぶ行程。チェンマイ着は昼頃のフライトだった。遅延でもしたらこの1年の苦労が水の泡。 なぜ?1日早まった? どうやら、タイの満月カレンダーは日本のよりも1日早いようだ…


 3,750THB(1人)  チェンマイ中心部のホテルから日本語ガイド付きの送迎がついてこの値段は安いのか?高いのか? 初めての場所で初めての参加、右も左も分からないので仕方ない。1人2つのコムローイをあげられて、夕食にはタイ料理が食べ放題、申し訳程度だがクラトーンも水面に放つこともできた。




ノーザン スタディセンター会場
ノーザン スタディセンター会場

 翌年、チェンマイを再訪した際に知り合えた方から、メーリムの "ノーザン スタディセンター" で開催されるイーペンランナーはチェンマイの文化継承を重んじて(金儲けではなく)立ち上げられたものであることをうかがった。手作りのタイ料理が食べられたり、子供達による伝統楽器演奏なども観られたりと充実した内容であったことは確かである。

 

 

 地元の方々は決してこんな高額なイベントに参加はしない。チェンマイに知り合いができ、要領を得た今となっては自分スタンスでコムローイあげを満喫できる方法は幾つでも見出せると思う。次回は、きっと、別の方法で…




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